乳児の顔面・頭部のアトピー

 

 

・診方・考え方

頭髪部はやや厚い皮膚が頭髪の基部に広く付着しています。
脂漏性の皮膚であってアトピー性皮膚炎の症状ではないです。
しかし、これをアトピー性皮膚炎として気にする母親が多いです。

 

眉毛部は頭髪部と同じ現象がでます。
生後2か月までは皮脂産生が多いので、洗い方が不十分だと脂漏性皮膚がつきやすいです。
注意したいのが、両頬部に乾燥性変化と軽微な紅斑が表れ始めていることです。

 

 

・治療のポイント

@脂漏性皮膚

頭髪部はベビー用頭髪シャンプーで洗います。(体と同じ洗浄料では落ちないです)眉毛部は入浴時に普通に洗えば取れます。

 

Aスキンケア

顔面を洗ったり、拭いたりした後は、保湿用ローションを必ず塗ることです。
これで軽微な乾燥性変化は改善されます。
なお、顔のふき取り時こすり拭きが不可でしぼったガーゼタオルなどで軽くパッティングします。
哺乳時に口周り、頬などが汚れたら、洗顔後に拭く要領で拭いた後ケアします。
これで湿疹性病変に発展していくことがかなり予防されます。
母親の年齢が高い、秋生まれである、などアトピー性皮膚炎に関連する因子がある場合にはとくに保湿が重要になります。

 

 

・母親の対応

乳児の顔面に皮疹があればアトピー性皮膚炎であるという誤った考えが、母親のから抜けてないです。
むしろ、この脂漏性変化を見て自分を含めて有害無益な勝手な食物制限、インチキアトピービジネス商品購入などに走る母親が減るどころか増えつつあるという社会現象に注意が必要になります。